以前より、便秘症に悩んでいた。10年位前に、歯のかみ合わせの治療をして、その後少し軽快した。しばらくして、徐々に症状が増悪してきて、地震を契機に便秘症が増悪。他院での内視鏡では痙攣性便秘症と診断された。便秘増悪時は蕁麻疹様の症状や嘔気、腹部膨満も認め、ストレスが大きくなってきた。毎日アローゼン等の便秘薬が欠かせず、いつも苦しい思いをしていた。
今回移植をし、回数をおうごとに患者さんの満足度は増してきた印象。初回からできるだけ便秘薬を使用しないように工夫され、6回目の移植時には週1程度の投薬で対応できている。診察時の腹部も非常に硬かったのが、すごくやわらかくなった印象もある。できるだけ現状が維持できるように指導し、また、追加移植を検討する予定。
患者様: | 40代 男性 |
主治医: | グレースメディカルクリニック |
移植担当医療機関: | グレースメディカルクリニック |
病名: | 便秘症(便秘増悪時に蕁麻疹様症状あり) |
発症時期: | 10年以上前 |
移植目的: | ガス |
主訴: | 以前より、便秘症に悩んでいた。10年位前に、歯のかみ合わせの治療をして、その後少し軽快した。 しばらくして、徐々に症状が増悪してきて、地震を契機に、便秘症が増悪。他院での内視鏡では痙攣性便秘症と診断された。 便秘増悪時は蕁麻疹様の症状や嘔気、腹部膨満も認め、ストレスが大きくなってきた。 数年前からフローラ移植は気になっており、調べたら近くでされていたので受診した。 |
服薬中の薬: |
アローゼン、プラセンタ、オゾン
ヘパリーゼ
|
既往歴: | なし |
経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など: | 母:胃がん、脳動脈瘤 |
移植期間: | 2019年11月21日〜2020年1月15日 |
移植回数: | 6回 |
移植初回〜移植終了までの変化: |
6回移植をして、追加移植を検討中。
【1回目移植時問診】 【2回目移植時問診】 【3回目移植時問診】 【4回目移植時問診】 【5回目移植時問診】 【6回目移植時問診】 |
移植終了後の変化: |
症状の明らかな改善 |
移植評価: | 症状の明らかな改善 |
移植前後フローラバランス検査の変化: |
腸内フローラの多様性はそう問題にならないが、バランスにもう少し調整が必要である。
6回の移植の後、プレボテラが減り、バクテロイデスが増加した。 これは、皮膚等の組織を修復するために脂肪を代謝しはじめた証拠であり、いい傾向である。 |
血液検査の変化: | コメントなし |
POMS2スコア変化: | コメントなし |
<腸内フローラバランス 1回目データ>
<腸内フローラバランス 2回目データ>
本人の体感(アンケートより): |
未 |
有害事象の有無: |
なし |
移植総評・考察: |
患者さんもやってよかったと話されていた。最近になって、何年ぶりかに黒っぽくない、茶色い普通の便が出たと喜んでおられた。 睡眠の改善もできてきているようで、しっかり熟睡できていると最後に話してくれた。 できるだけ、今をキープし、追加移植を検討する予定である。 |
以上