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一般財団法人 腸内フローラ移植臨床研究会

【腸内フローラ移植症例紹介】その他疾患(慢性副鼻腔炎、他)80代女性

症例紹介 80代女性 その他疾患

要約

慢性副鼻腔炎症状の改善と感情失禁などの認知症症状が軽快

基本情報

患者様: 80代 女性
主治医: ライフクリニック蓼科
移植担当医療機関: ライフクリニック蓼科

初診時情報

病名: 慢性副鼻腔炎、原発性胆汁性胆管炎肝硬変症、認知症
発症時期: 20年以上前
移植目的:
疲れやすい・体質改善
主訴: 疲労感、目周囲の赤み、かゆみ不快感、短期記憶障害 感情失禁
投薬・サプリ: 投薬:ウルソ(100)3T3×N
サプリ:TA65
既往歴: 特になし
経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など:

移植情報

移植期間: 2019年8月26日〜2019年11月5日
移植回数: 6回
移植初回〜移植終了までの変化:
移植6回実施【1回目移植時問診】

原発性胆汁性胆管炎、うつ病 に対し効果を期待してフローラ移植をご家族(移植経験者)が希望

【2回目移植時問診】

前回移植後1日目から顔面目の周囲の赤みが取れた。鼻をかかなくなった。
1週間後の前胸部の真菌様皮膚炎も改善傾向。

【3回目移植時問診】

元来認知症があり、通常火曜日に息子が帰ることを忘れているが、先週は息子が東京に帰ることを自分から発言した。認知症と診断され、老人ホームに入ってからは初めてのこと。
眼周囲の赤みやかゆみは改善続行している。
自分に正直になっている感じもする。

【4回目移植時問診】

泣き顔や感情失禁が少なくなった印象を受ける。

【5回目移植時問診】

自覚として何かが改善している印象はないようだが、息子さんからは眼瞼の赤みが取れている、明るくなっている、認知機能が改善している印象で発語が増えている、とのこと。いつも息子さんが帰るときは感情失禁で涙するが、3回目終了時に感情失禁はなく寂しくなるなどと発語、4回目終了後は寂しさを表現した。他の人にもわかるような感じで演技をした。次回移植日を変える時に息子さんが書き記していたが、4回目終了から不安感がなくなったのか書かなくても良くなった。

【6回目移植時問診】

目の周りがとても良い状況で、赤みがない。
認知症症状の改善傾向あり、睡眠の質が向上している。

移植終了後の変化:
おおむねご家族の印象であるが、目の周囲の赤みを含め副鼻腔炎症状は改善。
感情失禁がなくなり短期記憶も改善している印象。

評価・考察

移植評価: 症状の明らかな改善

<腸内フローラバランス 1回目データ>

<腸内フローラバランス 2回目データ>

本人の体感(アンケートより):
最初の1回目の移植で、目の周囲の赤色の部分がきえました。元気な気持ちが出てきて、明るくなってきました。腸は、こんなに私たちの人間の体の調子、心の元気に影響を与えているのか、よくわかります。
有害事象の有無:
なし
移植総評・考察:
移植には本人ではなく息子さんが積極的であり、当初より前向きな印象で移植を進めることができた。上記記載の慢性副鼻腔炎症状の改善と認知症周辺症状の軽快を認め、今後原発性胆汁性胆管炎の改善が期待される。今後再移植も検討されている旨のコメントを頂いた。

以上


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