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一般財団法人 腸内フローラ移植臨床研究会

【腸内フローラ移植症例紹介】自閉スペクトラム症 6歳男児

症例紹介 6歳男児 自閉スペクトラム症

要約

初回採血時は、全身から汗を吹き出し、強く抵抗し、大人3人で抑えながら施行。
移植2回目までは泣きながら来院されていたが、3回目以降は、慣れた様で泣かずに移植を行えるようになった。
移植中は、動画で気を逸らせながら行い、強く抑えなくても出来るようになった。2回目、3回目の採血も泣かずに比較的落ち着いていた。
下痢気味だったが、移植を重ねるにつれ、便の形態も安定してきた、移植前より自我が強く、活発になった印象とご両親よりコメントあり。

基本情報

患者様: 6歳男児
主治医: ナチュラルアートクリニック
移植担当医療機関: ナチュラルアートクリニック

初診時情報

病名: 自閉スペクトラム症
発症時期: 出生時
移植目的:
疾患の改善、下痢
主訴:
落ち着きがない
コミニュケーションが取れない
発語ない(音声のみ)
下痢
服薬中の薬:
既往歴: 特になし
経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など:
リスパダール
ビタミンB群
ビタミンC
プロバイオティクス
全て他院より

移植情報

移植期間: 2019年11月5日〜2019年12月6日
移植回数: 6回
移植初回〜移植終了までの変化:
移植6回実施

【1回目移植時問診】

来院時から泣いている。

【2回目移植時問診】

本日も涙ながらに来院。前回の移植後から特に変化なし。有形便が出ている。
移植中は、動画に夢中。多少体動あったが、滞りなく終了した。

【3回目移植時問診】

本日は、泣かずに来院。
前回の移植後より、活発になった気がする(お母様談)。幼稚園で靴を履かずに駆け出すようになった。
排便は、軟便1回/1.5日(以前は1回/日)。
移植中は、体動あるものの3人体制にて滞りなく行う。

【4回目移植時問診】

本日も泣かずに来院。挨拶に会釈する。
最近は風邪で食欲減退ぎみで、その影響か排便1回/2日。以前は軟便だったが普通便が出るようになってきた。
気のせいかもしれないが前よりも落ち着いている気がする(父母談)。移植後半、起き上がろうとする等やや体動多かった。
院長より水溶性食物繊維やプロバイオティクスの摂取も勧める。グルテンフリーの食事をしている。

【5回目移植時問診】

機嫌よく来院挨拶するとハイタッチしてくれる。
前回より多きな変化は感じられないが、移植実施前と比べると我が強くなった気がするとのこと。
便通は2日に1回くらい。オムツに排泄する為、形は分からないが特に軟らかかったり硬かったりはしない。においも特に変わりなし。
移植実施前には自分でオムツとズボンを脱ぎ、プラレールの動画を観ながら体動前回より少なく実施できた。
漏れなく終了し、お腹を痛がったり機嫌が悪くなる様子もなく帰られた。

【6回目移植時問診】

話かけると頷いたり笑顔をみせてくれたりする。
人に対して興味が上がった、幼稚園で先生に対し抱っこをねだるようになった。また、便の調子も形になってきておりいい方向であるとのこと。(お母様より)
移植中時折笑顔をみせながらプラレールの動画をみている。前回より尿パッドいじり、体動少なかった。

【1回目検査説明時問診】

フローラバランス検査・血液検査の説明。
食事療法の説明。ご両親も熱心なご様子。
追加のフローラ移植をするなら、長期間は空けないほうがいい、と説明。

【2回目検査説明時問診】

時間はかかるが、免疫をコントロールする菌も増えているので、今入れた菌を育ていく。

ご両親より↓
割と調子が良い気がする。指示が複雑でも効いてくれるようになった。遠くから話しかけても聞いてくれるようになった。
多動症は変わっていない。目的のものがある時は、止まらない。お腹の調子は良くなって下すことがなくなってきた。

【3回目検査説明時問診】

最近は、一人遊びが多い。偏食が多いが、食べる量は増えた。同じものたくさん食べる。
今後は、まんべんなく栄養を取ることを目標とする。糖質は根菜から摂り、脂質をできるだけ摂るようにする(亜麻仁油やエゴマ、魚、飽和脂肪酸などで。ココナッツオイル、ギーもよい)。
お母様より、極端に食べられないものが多いわけではない。テーブルの上にある物の中で一番好きなものを食べる。魚は好きではないが出されたら食べている。

長丁場ではあるが、引き続き様子をみることとする。

移植終了後の変化:
診察中の落ち着きのなさは変わらないが、うーうーと声だしたりは少なくなった。
帰宅する際、エレベーターまで唐突に走り出す様子は変わらずだが、笑顔でうなずくなどコミュニケーションが以前より潤滑になった印象。
指示が複雑でも聞いてくれるようになり、遠くから呼んでも分かるようになった。

評価

移植評価: 症状の軽度改善

<腸内フローラバランス 1回目データ>

<腸内フローラバランス 2回目データ>

<腸内フローラバランス 3回目データ>

本人の体感(アンケートより):
なんとなくよくなったような気もする(誤差の範囲かもしれないが)。小麦と乳製品を控えるようにしている。
有害事象の有無:
なし
移植総評・考察:
移植の効果は軽度改善はあったと思われるが、指示に対するリアクションが改善した。友達と遊ぶようにもなった。固形便になった、程度。
根本的な自閉症自体の改善はまだまだこれから。

以上


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