腸内フローラ移植(便移植)を受けられる、国内唯一の学術的研究会です。臨床医と臨床検査技師が届ける世界最高水準の安全と効果を目指して。
一般財団法人 腸内フローラ移植臨床研究会

[第5回学術大会]インタビュー公開(かわい内科クリニック 院長 川井勇一 先生)

『診療におけるアプローチにも影響を与えた研究会の存在』

医療法人悠亜会かわい内科クリニック 院長 川井勇一 先生

「世の中全てをはなまるに!」をスローガンに掲げ、日々、診療を行う川井先生に、参画して4年目となる腸内フローラ移植臨床研究会に抱く可能性についてうかがいました。

かわい内科クリニック 院長 かわい勇一先生

治療の観点でも腸内環境にも着目するように

腸内フローラ移植臨床研究会には4年前から参画し、移植治療に関わる中で、腸内細菌が及ぼす体への影響を強く感じています。胃腸はもとより消化器系に問題を抱える患者さまに対する治療では、プロバイオティクスの使用頻度が格段に上がってきていますから。

診療において着目するポイントにも研究会での経験が活きています。どんな疾患であっても、腸に何かしらの問題を抱えていないかをまず診るようになりました。すると、たいていの方には、胃腸に何らかの問題が見られるんです。

生活習慣病などを抱える患者さまにも、胃腸の不調をお持ちの方が一定数いらっしゃいます。この問題を同時に解決する方向で治療を進めていくと、体全体で良い影響を認めやすいですね。こういったことからも、腸内環境が果たす重要な役割を実感しています。

かわい内科クリニック 院長 川井勇一先生

研究成果を日常の診療にも還元したい

私が開業したのは、2005年。その当時にはすでに、腸への注目度が世間的にも高まりつつあったと記憶しています。サプリメントや整腸剤など、ドラッグストアでも容易に購入できるものがいろいろありましたし。ただやはり、サプリメントなどで患者さまの状態を根っこから改善するのは難しいところがあります。

そうした中で出会った腸内フローラ移植には、素晴らしいものを感じています。今回の症例報告には、腸疾患を含めて全身の疾患に対するものがありましたが、それらの成果を私も日常の診療にも還元していけたらと考えています。

栄養療法にも重きを置いていますから、その点でも腸との関係性は大きいものがあります。全身疾患に対しての挑戦という観点では同じですので、「世の中全てはなまるに!」していけるよう取り組んでいきたいですね。

自費診療の治療に感じるハードルの高さ

今後の展開を考える際に無視できないのは、移植を受けることへのハードルの高さです。腸内フローラ移植だけでなく、ほかの移植治療についても。そのハードルを作り出しているのは、保険適用外という点です。

たとえば、お子さんが何かしらの疾患を抱えていたら、親御さんは治療を受けさせたいと考える。でも、費用の高さが負担になって選ばれないのなら、良い治療法でも世の中を変えていくことにはなりません。今後どのようにしてこのハードルを下げていくか、これもまた私たちの挑戦にかかっていますね。

このハードルをどうクリアしていくのか。今後、どのように良い形で展開していけるか。ここを突き詰めて考えていくことが大切だろうと考えています。やはり、良い形で展開していけることが、患者さまをはじめ世の中を良くすることにも繋がっていくでしょうから。

かわい内科クリニック 院長 川井勇一先生

医療法人悠亜会かわい内科クリニックのホームページはこちら

かわい内科クリニック