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移植体験記3「うんちの検査について」<自閉スペクトラム症10歳男児>

兵庫県のルークス芦屋クリニックで移植をされた自閉スペクトラム症の患者様のお母様から伺ったお話を、かわいいイラスト付きでご紹介します。第3弾です。

今回お話を伺った畠中直美さんは、3人の男の子のお母様です。上のお子様が自閉スペクトラム症(=ASD)と診断されたことをきっかけに、一般社団法人チャレンジドLIFE を立ち上げられました。現在は、障がいのある無しに関わらず、心地よく活力ある日々を過ごせる社会を目指すべく、様々な活動に取り組んでこられています。

イラストは、かめさんが書いてくださいました。

うんちの検査について

便移植へ向けて一歩踏み出すことになった我が家。

腸内フローラバランス検査の申込みをすると、まずは問診票などに長男の性格や特徴など、細かい項目を記入していきます。
便移植用のオーダーメイド便を作る際にも、これら提出した情報が活用されるそうです。

腸内の状態を詳しく知るために採便が必要!ということは良く分かるのですが、息子の特徴を考えると「うんちを採るのはハードル高そう!」と思っていました。
実際に長男は「ママにうんちを見せるの、いやだ」と予想通り全力で拒否!


息子が採便を拒否した事を研究所の方に相談すると
「まずはうんちと仲良くなるところから始めてください。うんちは汚いものではなくて体の状態を教えてくれる、大切なものなんだよ!」
と伝え続けてみてください。と声をかけて頂きました。


家族内でうんちの話題を意識的にするようになると、少しずつ「うんちって汚いものじゃないんだ。いいこなんだ。」と息子が言い始め、ついに「ママが見たいんだったら見てもいいよ」と採便に対して本人の同意をもらえました。

そのタイミングで「じゃあ、次、うんちが出そうになったら教えてね。ママはうんちを病院に送って、あなたがどれくらい元気なのかということをみてもらいたいんだ」と伝えました。


そしていよいよ採便のときがやってきました。

休日の朝に「うんちしたい」と私に告げる長男。

「よっしゃ、きた〜!」とやる気満々で採便キットを手に一緒にトイレに入りました。

でも、いざ便器に採便シートを取り付けると「いやだ!!なにこれ?怖いよ。座りたくない。いやだ!」と拒絶すること30分弱。

「これ、薄いから大丈夫だよ。座るだけだから」「絶対いや!!!!」の繰り返し。

最終的には、便意が我慢できなくなり、息子はしぶしぶ便座に座りました。


しかし一旦座ったら、本人もお尻に全く違和感がないことがわかり、

「あっ。大丈夫だ。」

と言って楽にうんちを出すことができました。


そこからは急にテンションが上って興味津々の様子。

2人でうんちを覗き込み、「うんち、出たね♪」とにっこり笑いました。

あとは私が採便キットでうんちを採り腸内フローラ移植臨床研究所へ採便の翌日までに発送するだけで完了!

トイレの中での押し問答はありましたが、終わってしまえばあっという間という印象です。

本人も1回体験してしまえば、次回は大丈夫と言っているので一安心。

こんな感じで最初はハードルが高いと感じた採便も無事終えることができました。

「初めて病院に行く」に続く

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