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移植体験記5「検査結果と便移植について聞く」<自閉スペクトラム症10歳男児>

兵庫県のルークス芦屋クリニックで移植をされた自閉スペクトラム症の患者様のお母様から伺ったお話を、かわいいイラスト付きでご紹介します。第5弾です。

今回お話を伺った畠中直美さんは、3人の男の子のお母様です。上のお子様が自閉スペクトラム症(=ASD)と診断されたことをきっかけに、一般社団法人チャレンジドLIFE を立ち上げられました。現在は、障がいのある無しに関わらず、心地よく活力ある日々を過ごせる社会を目指すべく、様々な活動に取り組んでこられています。

イラストは、かめさんが書いてくださいました。

検査結果と便移植について聞く

ゲインズファインダーの検査を終えた後、先生より長男の便検査の結果を聞きました。


カラフルな色のグラフで示された膨大なフローラバランスデータを見ながら、一つ一つ丁寧に説明してくださいました。私は「便を調べるだけで、こんなことまでわかるの?」と、とにかくびっくりの連続でした。

長男の場合、菌の多様性があること。そして同時に、自閉症の子たちに多いと言われている、攻撃性を抑える働きをする菌、いわば炎症を抑える菌が多いということもわかりました。 そして、検査結果からわかった事をもとに、意識して食べるとよい食べ物など食事に関するアドバイスも頂きました。


「食生活で、何か困っていることはありませんか?」と聞いてくださったので、私は長男の食事量が多く、食べすぎなのではないか?と相談してみました。

すると「菌の状態や多様性もあるので、そんなに神経質に考えなくていいですよ」と言ってもらいホッとしました。 先生が「検査から多くのことが分かったので、ここからできることを一緒にやっていきましょう」と言って下さったことが印象的で、長男がどうしたら生活しやすくなるだろうかと真剣に考えてくださっていることが伝わってきました。


その後は便移植の流れや詳細、費用についてなど詳しく説明を受けました。

先生は「便移植をするかどうか、この場で決める必要はないのでご家族で相談してからの返事でいいですよ」と言ってくださいました。

便移植ありきで話を進められるのでなく「便移植が不安な場合は、時間はかかるかもしれないけれど、腸に良い食品を効果的にとりながら腸の状態を変えていくこともできますよ」と言われたことも印象的でしたし、「不安なことがあったら何でも聞いてください。何回でも来てくださいね。何に対してもお答えします。」という言葉が心強かったです。


便移植は、日本ではまだまだ認知度が低く、私には想像できない部分も多々あります。だからこそ、通院を通して「この先生を信じられるか?」ということが私の中では大事なポイントでした。そのような視点からみても、先生の話には説得力と安心感があり「この先生にお任せしたい」と思うことができました。

お話を全てお聞きし、私は便移植をお願いしたい。息子と取り組んでみたい。と強く感じました。

便移植は次回の通院から開始します。そのため、事前に不安な点をこの日すべて確認して解消できたことが、私にとっては重要だったと思います。

「初めての便移植」に続く

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