Japanbiomeでは、年齢や性別を問わず、多様なバックグラウンドや腸内細菌叢を持ったドナーにご登録いただいています。
安全性の観点から言えば、感染症や生活習慣病等のリスクを取り除くだけで十分かもしれません。
しかし、様々な疾患や不調と腸内細菌叢の関連性が指摘されている以上、疾患ごと、あるいは患者様のバックグラウンドによって適切なドナーを選択するほうがより効果的である可能性がある、と私たちは考えています。
人付き合いが苦手な新入社員には優しい先輩を。
ダイエットに励みたい女の子にはカッコいいパーソナルトレーナーを。
入院中で退屈している彼にはとびきり面白い小説を。
その人にとって「いま一番必要な」菌たちとのマッチングのお手伝いをするのが、私たちドナーバンクの存在意義です。
「健康」という以上の個性を持ったドナーたち、彼らの腸内細菌たちが、多くの皆様の健康に役立ちますように。
腸内フローラ移植のドナーは、献血のようにその場限りで終わるものではありません。膨大な問診票の記入、面接、血液や便の検査などに合格したうえで、一定期間以上にわたり便の採取を行っていただいています。そのため、ドナーバンク職員と連携してスムーズな便の提供が行える方にドナー登録をお願いしています。
※現在、ウェブ上などでの新規ドナー登録は受け付けておりません。原則として、当ドナーバンクからのスカウトのみとさせていただいております。
ドナー登録時には、日頃の生活習慣や既往歴の聞き取りに加え、血液検査・便検査を行い、ドナーの健康状態を徹底的に調べています。Japanbiomeでは、移植を受ける患者様に「安全」だけではなく「安心」をお届けするために、日々改善を積み重ねています。
ドナーとして登録されたら、必要書類への記入等を済ませていただき、便の提供開始となります。ドナー便の提供を開始したあとは、原則として次回の検査まで便を継続して提供していただきます。
前回検査から2ヶ月が経過した時点で、ドナーに継続の可否の確認と、次回検査の案内を行います。継続を希望するドナーは、前回検査から3ヶ月が経過するまでに、当ドナーバンクが定める検査を実施し、基準を満たしていることを確認する必要があります。
当ドナーバンクに所属するドナーは、原則として無償ボランティアのみです。
頻回の検査、必要書類の多さ、便採取時にかかる手間は決して軽いものではありません。しかし、ドナーたちは「トイレに流してしまうだけのうんちが、誰かの役に立つなら」と、快く便の提供を行ってくださっています。
一方で、便そのものに原価はかからないとはいえ、安全な便を安定的に確保するためには少なくない費用がかかります。ドナーの皆様のご厚意に感謝しながら、当ドナーバンクでは費用負担について下記の取り決めをしております。