腸内フローラ移植・症例紹介

その他の疾病(ガス貯留) 50代男性 -糞便微生物叢移植症例紹介

症例紹介 50代男性(中国国籍) ガス貯留(経過観察中)

要約

健康面では自信ある一方で、以前より腸の排ガスが多いことを自覚されていた。 2019年8月に当院外来受診。排便は2〜3回/日。腸内フローラ移植カウンセリング後、腸内フローラ移植申し込みされ、腸内フローラバランス検査も実施。 同年10月、1日2回を基本に6回移植を行った。移植中、便秘・下痢症状がみられたが、概ね変化はなく、現在移植後フォロー中。

基本情報

患者様: 50代 男性
主治医: 医療法人社団桜伸会 サンテクリニック
移植担当医療機関: 医療法人社団桜伸会 サンテクリニック

初診時情報

病名: ガス貯留
発症時: 30代頃
移植目的: ガスが多い
主訴: 排ガス過多
服薬中の薬: なし
既往歴: 特記事項なし
経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など: 20代頃より排ガス多いと自覚していた。 2019年8月外来受診。 状況改善のため、腸内フローラ移植を希望された。 DHEA利用あり 家族歴:父親に大腸がん

移植情報

移植期間: 2019年10月8日〜2019年10月11日
移植回数: 6回
移植初回〜移植終了までの変化:
移植中に便秘症状改善 下痢症状の出現も見られた。 【1回目移植時問診】 1日1~2回便が出るので、便秘はないですが、ガスが気になる。 【2回目移植時問診】(1回目と同日の午後に実施) 便は午前の移植後から出てないです。 【3回目移植時問診】 普段より下痢っぽくなった。 【4回目移植時問診】 便が出やすくなった。 【5回目移植時問診】(4回目と同日の午後に実施) 朝に出たきり出ていない。 【6回目移植時問診】 軟便が普通便になった。 【移植終了2週間後問診】 移植後も変わらず調子がよい。 移植後フローラバランス検査提出。
移植終了後の変化:
著変なし。

評価・考察

移植評価: 症状の軽度改善
移植前後フローラバランス検査の変化: 検査中
血液検査の変化: 実施せず
POMS2スコア変化: 実施せず
<腸内フローラバランス 移植前データ>
本人の体感(アンケートより):
あまり変化は自覚していない。
有害事象の有無:
あり(軽度)
移植総評・考察:
移植前の腸内フローラバランス検査結果も比較的良好であり、特にはっきりとした自覚症状もない状況での移植であったため、現時点では効果の実感はできていないと思われる。年内には移植後の腸内フローラバランス検査を実施予定。
以上
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