腸内細菌(叢)の移植

1.腸内細菌(叢)移植の流れ

当医院は、「一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会」(https://fmt-japan.org/)に所属しております。
NanoGAS®-FMT法での移植の流れをご説明します。
患者さんのご希望や状態によって、流れが前後する場合がございます。
詳しくは当医院へご相談ください。

ご予約

移植を検討されている患者さんは、当医院までご相談ください。(別途診察料がかかることをご了承ください)

診察

患者さんやご家族にご納得いただいた上で移植を受けていただくことを大切にしています。
患者さんやご家族に、移植についてより理解していただくこと、医師や看護師が患者さんやご家族から直接お話を聞かせていただくことは、よりよい診療につながると考えています。

腸内フローラバランス検査

腸内フローラバランス検査とは、次世代シーケンサーという最新の遺伝⼦解析装置を⽤いて、糞便中に含まれる微⽣物の遺伝情報(16SrRNA遺伝⼦)が含まれる箇所の塩基配列を読み取り、菌群分類データベースと照らし合わせることで、主に腸管内に生息する菌種を推定する方法です。
この腸内フローラバランス検査は、患者さんの健康状態を医学的に診断するものではありませんが、移植の前後にお受けいただくことで、お一人おひとりの状態に合わせた移植計画を立てています。
なお、事前にオンライン問診票のご入力をお願いしております。

薬物投与

移植をするために事前の抗生物質の服用はありません。患者さんの負担が少ない方法です。
(抗生物質を一定期間服用すると、ご自身の腸内フローラの多様性を損なわれる可能性があります)

ドナー選定 ①血縁の有無

国内で唯一⺠間が運営する、【腸内細菌(叢)の移植のためのドナーバンク】Japanbiome」に所属するドナーの便を使用します。所属するドナーは、定期的に徹底した検査を受け、提供された便は冷凍保存されます。次回の検査に合格して初めて前回の検査以降提供された冷凍便を使用します。

ドナー選定 ②疾患別

様々な疾患の移植実績によって、患者さんの腸内フローラバランス検査の結果とオンライン問診票の内容と、医師による問診に基づいて、お一人おひとり個別に菌液を調整しています。

精製方法 ①溶媒

腸内細菌(叢)の移植においては、NanoGAS®水の微細な泡の特性を利用することで、本来ならIgA(免疫グロブリンA)等の自己免疫機能に阻まれてうまく棲み着くことができない、とされていた他人の腸内細菌を効果的に定着させることが実現しました。

精製方法 ②濃度

患者さんの免疫力が、外からやってきた他人の腸内細菌とご自身の腸内細菌との違いを認識する際に、一時的に混乱してしまう現象を軽減するため、複数回の移植を短期間で計画的に行います。徐々に濃度を上げ、効果的な定着を図るのも特徴の一つです。

投与方法

内視鏡を使わずカテーテル注腸で行うため、事前の腸内洗浄や食事制限の必要がなく負担が少ない方法です。
<ご注意ください>
・移植後、処置室を出られてからガスをもよおした場合、必ずトイレの便座でガスの処理をお願いします。
・菌を保持していた液体がガスと一緒に出ますが、菌は腸管内に定着しておりますので、ご安心ください。

回数・頻度

その後、数回の移植を行います。NanoGAS®-FMT法は、ご自身の免疫力が新しいフローラバランスを「異物」だと認識してしまわないよう、濃度勾配をつけて行います。
まずは最初の1クールを3〜6回としてご案内しておりますが、疾病の種類、罹患年数、進行状態などにより大きく変動します。
また、患者さんの体質や生活習慣などによっても個人差があります。最初の診察で大まかな計画方針をお伝えし、その後は移植をしながら様子を診ていきます。

再検査・経過観察

移植期間中や移植終了後、腸内フローラバランスを確認するための再検査につきましては、主治医とご相談ください。

動画で分かる腸内細菌(叢)移植の流れ

※こちらの動画は、移植を検討されている患者様向けに手順を簡易に説明するために、同意の上で撮影しております。医療機関側の詳細な安全管理ルールにつきましては倫理委員会の規定に沿って移植処置を行っております。

腸内細菌(叢)の移植にかかる費用

「腸内細菌(叢)の移植」は、すべて自費診療です。
疾病や状態、罹患期間によって移植回数・頻度などが異なります。
患者様お一人お一人の移植計画をご提案します。

※腸内フローラ移植(糞便微生物移植)は全国の大学病院などの施設で一部の疾患に対して先進医療Bを実施中の方法です。 腸内フローラ移植臨床研究会は、一部の疾患において臨床研究を開始しています。
※ホームページに掲載している価格は、日本国内に住む日本人向けの価格です。

以下、腸内フローラ移植臨床研究会が定める移植に直接かかる費用を参考のため掲載しています。
研究会の事務局である、腸内フローラ移植臨床研究会株式会社から請求させていただきます。
このほか、初診費用・診察費・検査費などが別途かかります。



2.腸内細菌(叢)の移植費用

腸内細菌(叢)の移植 6回コース(移植6回)※税込価格
価格 (税込)
移植処置 1,562,000円
  ・移植処置費用<6回分>
  ・移植菌液費用<6回分>
  ・移植菌液調整費用<6回分>
  ・水素NanoGAS🄬水(2Lペットボトル×6本)
追加移植処置(7回目以降) 110,000円

腸内細菌(叢)の移植 3回コース(移植3回)
価格 (税込)
移植処置 957,000円
  ・移植処置費用<3回分>
  ・移植菌液費用<3回分>
  ・移植菌液調整費用<3回分>
  ・水素NanoGAS🄬水(2Lペットボトル×6本)
追加移植処置(4・5・6回目以降) 247,500円
追加移植処置(7回目以降) 110,000円

水素NanoGAS🄬水(オプション購入)
価格 (税込)
【会員価格】2Lペットボトル×6本 22,000円

移植前の初診・診察料(移植相談)、移植日以外の診察料
※各医療機関所定の料金がかかります。
(当日医療機関にてお支払いください)

*移植のご相談以外(栄養相談や心療相談、その他検査など)は別途相談料がかかります。

移植のお申し込みの前に必ずキャンセルポリシーのご確認をお願いいたします。

キャンセルポリシー

▽移植について詳しくはこちら
NanoGAS-FMTサービスサイト

▽当医院は「一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会」に所属しております。
NanoGAS-FMTサービスサイト

お問合せ・お申し込みは、当医院までご相談ください。