糞便微生物叢移植 症例紹介|過敏性腸症候群・30代男性
症例紹介 30代男性 過敏性腸症候群
基本情報
| 患者様: | 30代男性 |
| 主治医: | 医療法人社団ウィズヘルス 二子玉川メディカルクリニック |
| 移植担当医療機関: | 医療法人社団ウィズヘルス 二子玉川メディカルクリニック |
初診時情報
| 病名: | 過敏性腸症候群 |
| 発症時期: | 2014年ごろ |
| 移植目的: | ・疾患の改善 ・下痢 ・ガス ・アレルギー(食品、花粉、化学物質等) |
| 主訴: | 空腹時だけでなく食後にも腹部膨満感やガス、腹鳴等の消化器症状が生じる。 特にストレスがかかった時に悪化しやすい。 |
| 既往歴: | 20歳前後で過敏性腸症候群と診断され、過敏性腸症候群治療剤と漢方製剤等を服用したが緩和せず。 20代で2回大腸内視鏡検査を受けるも、特に異常は認められなかった。 現在は過敏性腸症候群治療剤と漢方製剤の服用に加え、食事や運動等、生活習慣を見直すことで悪化は防げている。 しかし、ストレス下では腹部膨満感やガス症状、腹鳴が出やすいため、現状維持の状態が続いている。 |
| 経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など: | 過敏性腸症候群治療剤、漢方製剤、サプリメント等 |
移植情報
| 移植期間: | 2025/01/09〜2025/04/28 |
| 移植回数: | 移植6回 |
| 移植初回〜移植終了までの変化: |
| 【1回目移植時問診】 (患者さんより) 空腹時だけでなく、食後にも腹部膨満感やガス、腹鳴等の消化器症状がある。 漢方製剤を始めたのは、胃のチャポチャポ感から腸でガスが出るという症状があったため。 過去の受診歴から、過敏性腸症候群、小腸内細菌異常増殖、機能性ディスペプシアをそれぞれ指摘されたことがある。 サツマイモは、食べるとお通じがすっきりすることと、継続しやすいという点から好んで食べている。 過敏性腸症候群、小腸内細菌異常増殖、機能性ディスペプシア全合併の可能性。 機能性ディスペプシア治療薬、漢方製剤等を検討。 【2回目移植時問診】 (患者さんより) 前回移植後、今まで避けていた小麦系の食品を食べてみたが、以前ほどガスによる膨満感は感じなくなった。 移植前のペースでサツマイモを食べていたら、移植前に比べてお腹が張るようになった。 2週間前からサツマイモの摂取量はかなり減った。(ほぼなしに近い) 前回移植後から過敏性腸症候群治療剤を自主的にやめたところ、2週目までは症状の改善を実感。 ただし2週目以降は、以前のような過敏性腸症候群特有の腹部膨満感やガス症状を感じたため、過敏性腸症候群治療剤を服用している。(朝1錠、頓服で昼1錠) これまでとは違った種類のサプリメントに興味あり。 サプリメントは、本日新たなものを購入し、切り替えた。 幼少期から副鼻腔炎あり。 前回移植以降、下痢・膨満感ともに軽度改善。 【3回目移植時問診】 (患者さんより) 移植初回から2回目まで、症状改善が持続している。 過敏性腸症候群治療剤は1日2錠。(朝・昼) 切り替えたサプリメントを1週間継続したが、便が緩めだったので中断し、以前のものに戻した。 小麦や糖質を含んだものを意識して減らし、そばも十割のものに変更している。 漢方製剤の種類を変えて試してみる。 軽度改善持続。(下痢・膨満感) 【4回目移植時問診】 (患者さんより) 前回移植後に膨満感・ガスの量が減り、改善した。 寒い日だと以前は1日5〜6回トイレに行きたくなっていたが、3回程度に落ち着いてきた。 便の質(特に色味)が黒っぽかったのが、茶黄色に変化してきており、受けてよかったと感じている。 1月から転職活動中で、それに伴うストレスも感じている。 過敏性腸症候群治療剤2錠(朝・昼各1錠)は継続中。 漢方製剤の変更は、胃の痛みがない場合は不要と言われた。 サプリメントは継続中。 【5回目移植時問診】 (患者さんより) 便の色が少しずつ良くなっている。 移植後から便の色は黒色から黄色へ変化。 食後の腹部膨満感が軽減し、改善した様子。 小麦等を摂取して評価していく。 【6回目移植時問診】 (患者さんより) 閑散期に入り帰宅が早くなり、身体も楽になった。 排便は1日3回、普通便の時もあれば軟便の時もある。 時間的に余裕がないと水様便あり。 タール便は消失し、黄色の便になった。 腹部膨満感はあり、排ガスは少量。 閑散期になりメンタル的にも落ち着いている様子。 食後の腹部膨満感は持続しており、移植の効果観察が必要。 |
腸内フローラバランス 比較データ

評価・考察
| 移植評価: | 著効 |
| 有害事象の有無: | なし |
| 移植評価: |
| 既往に過敏性腸症候群あり。 祖母も同様に過敏性腸症候群の既往あり。 食後の腹部膨満感があり、黒色便が持続していた。 グルテンフリー食から普通食を摂取すると、排ガスが貯留し下痢になる問題があった。 移植5回目時点で乳製品を控えた影響か水様便がなくなり、腹痛も消失した。 移植6回目にはタール便は消失し、黄色様便になった。 排ガスは少量あり。 体質が改善し、移植の効果がみられた。 |
以上
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