腸内フローラ移植臨床研究会とは

理念

腸内細菌と共存することで健康になる機会を多くの人に届ける

〜私たちは専門的な知識・経験を結集し、新しい医療の確立を目指す非営利組織として活動しています〜

当研究会は、次世代の画期的治療法として期待される「糞便微生物叢移植」(Fecal Microbiota Transplantation: FMT)の安全性と有効性を明らかにしようとする学術的研究組織です。

腸内細菌の生態系を、「腸内細菌叢(そう)」と言いますが、その様子を顕微鏡で見るとお花畑のように見えることから「腸内フローラ」とも呼ばれています。
「糞便微生物叢移植」とは、崩れてしまった腸内細菌のバランスを再構築するため、健康な人の腸内細菌叢を移植する方法です。
全国の臨床医、専属の研究所、ボランティアドナーバンク、大学と提携し、世界最高水準の糞便微生物叢移植を目指しています。

米国食品医薬品局(FDA)は、2022年に健康な人の便に含まれる細菌群を初めて医薬品として承認しました。現在世界中で研究が進み、難治性腸疾患だけでなく様々な疾患に腸内細菌が関与していることが広く知られるようになりました。

独自製法のナノバブル技術を「糞便微生物叢移植」に応用することで、腸管への菌の定着を効率化し、抗生剤などの薬剤を一切使わず、患者さんにも菌にも負担が少ない移植を受けていただける技術を確立しています。

2030年までの目標

  • 常在細菌を介して異なる診療科をつなぐ架け橋になる
  • 難治性疾患の臨床研究・治験を大学と連携して行う
  • 糞便微生物叢移植を誰でも安心して受けられる治療法として確立する
Goals by 2030

活動内容

  • 糞便微生物叢移植の効果と安全性の確立
  • ヒトの常在菌、糞便微生物叢移植に関する教育・研修活動
  • Japanbiome(ボランティアドナーバンク)の運営支援
  • 腸内フローラ解析による健康維持支援・未病予防活動