腸内フローラ移植・症例紹介

糞便微生物叢移植 症例紹介|自閉スペクトラム症・10代男性

症例紹介 10代男性 自閉スペクトラム症

基本情報

患者様:10代男性
主治医:医療法人 はるなクリニック
移植担当医療機関:医療法人 はるなクリニック

初診時情報

病名:自閉スペクトラム症
発症時期:2022年10月
移植目的:・疾患の改善
・イライラ、癇癪
主訴:自分の思い通りにならない時や、楽しみにしていた予定が変更・中止になった際に、イライラして頭を掻き回し、物にあたる。
切り替えが苦手で、門限を守らないことが多い。
整理整頓が苦手で、机の上がプリントや教科書の山。
既往歴:なし
経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など:なし

移植情報

移植期間:2023/06/23〜2023/08/01
移植回数:移植6回
移植初回〜移植終了までの変化:
【事前診察】
(保護者より)
全身状態は変わりなし。 
学校では、気に入らないことがあるとすぐに手が出てしまい、最近も友人を傷つけてしまった。
家では感情が爆発してしまうこともある。
食事に関しては以前指導を受けたが、自身のストレスで実践できず、現在は好きなものを食べている。

体温 36.8度、SpO2 98%、血圧 96/63mmHg、脈拍 67回/分 身長 148.7cm、体重 34.7kg 
薬の服用なし(活性生菌製剤、服用中止)。

【1回目移植時問診】
(患者さんより)  
気分のイライラはあるが、体調に変わりなし。

聴診は異常なし。 
体温 36.5度

【2回目移植時問診】
(患者さんより)
特に変わりなし。
左足首にねん挫があるが、薬は飲んでいない。

体温 36.3度

【3回目移植時問診】
(患者さんより)
特に変わったことはない。

体温 35.8度

【4回目移植時問診】
(患者さんより)
前回移植後からずっとおなかがグルグルいっている。
腹痛や気分不良はなし。
他は特に変わりはない。

体温 35.5度

【5回目移植時問診】
(患者さんより)
家での小さなイライラはあるが、学校では問題なく過ごしている。

体温 35.7度
移植後、一過性に血圧低下あるが気分不良なし。

【6回目移植予定日】
6回目の移植予定日に同居家族の新型コロナウイルス感染症(発症2日目)が判明。
感染の可能性を考慮し、本日の移植は中止とした。
症状がなければ、翌週に移植をする予定。

【6回目移植時問診】
(患者さんより)
本人は新型コロナウイルス感染症の症状はなく、元気。 

前回予定分を延期し、本日6回目の移植を実施。
体温 35.7度

【6回目移植2週間後】
(保護者より)
イライラが少なくなったように思う。
以前は先のことを考えて行動することが難しかったが、できるようになった。
例えば、塾の前に眠くても寝ずに塾へ行くことができた。
普段は寝てしまい、その後に機嫌が悪くなることが多かった。

体温 36.1度、血圧 106/59mmHg、脈拍 76回/分、SpO2 97%

【6回目移植23週間後】
(保護者より)
毎日イライラすることは少なくなったが、イライラの程度は大きくなっている。
学校ではすぐに手を出していたが、話し合いで解決しようとするようになった。

体温 36.4度

腸内フローラバランス 比較データ

評価・考察

移植評価:症状の軽度改善
有害事象の有無:なし
移植評価:
学校では問題ないが、家では暴言やイライラなど感情が爆発することが多かった。
整理整頓や空気を読むことが苦手な傾向があったが、移植により感情のコントロールがある程度できるようになってきた。

以上

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