腸内フローラ移植・症例紹介

過敏性腸症候群 70代男性 -糞便微生物叢移植症例紹介

症例紹介 70代男性 過敏性腸症候群

要約

IBS(過敏性腸症候群)により便通不安定。移植により便通改善し、ブリストルスケールType4へ。

基本情報

患者様:70代男性
主治医:ルークス芦屋クリニック
移植担当医療機関:ルークス芦屋クリニック

初診時情報

病名:過敏性腸症候群
発症時:2010年8月
移植目的:疾患の改善
主訴:お腹が張って便が出しにくい
既往歴:うつ病
経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など:漢方、慢性便秘症治療薬等

移植情報

移植期間:2023/7/7〜2023/8/10
移植回数:移植6回
移植初回〜移植終了までの変化:
【1回目移植時問診】
血圧180代。左右差なし。自覚症状なし。
やや表情が硬く感じる。
腹鳴良好。腹壁ソフト。末梢温暖。
本人の自覚はないが、緊張しているように思われる。

(患者さんより)
そんなに緊張してない。血圧180は初めて。

【2回目移植時問診】
腹鳴良好。表情は穏やか。笑顔あり。
体感としては調子良く感じている様子。

(患者さんより)
前回、菌液の排出はなかった。
血圧が高いのが心配で、週明けに近医の診察に行った。
動脈硬化が進行しているみたいで、薬を出してもらった。自宅では150前後の血圧。
移植後、お腹に力が入りいい感じ。体重は1.5Kg減った。
いつも悪い夢を見ていたが、悪い程度がましになった。

【3回目移植時問診】
穏やかにお話しされる。
腹部はぽってりしているが、張りはなし。
移植に対して体感がある様子。

(患者さんより)
お腹の動きにメリハリが出てきた。便意を感じた後にすぐに出る。いい感じ。
悪い夢を見なくなった。
めんどくささがなくなってきて、さっさと行動できる。
何もしていないのに体重が少し減ってきた。

【4回目移植時問診】
下剤服用で毎日排便あり。
表情穏やか。腹鳴良好。
落ち着いている様子。

(患者さんより)
可もなく、不可もなく変わりないです。
良くも悪くもなってないです。夢も変わりないですね。

【5回目移植時問診】
下剤と座薬使用し、排便あり。
表情穏やか。腹部膨満あるが腹壁ソフト。
降圧剤服用し、血圧140代。本人が自覚されているように、クリニック来院当初と比較しても、穏やかになっておられる。

(患者さんより)
変わりないが、1回だけ今までにない夢を見た。
よく覚えてる。悪い夢から始まったが、最後はハッピーエンドになる夢だった。こういったのは初めて。
性格が変わったのか、家族に対してギスギスするのをやめて穏やかになった。
「まぁいいわ」と思うようになった。

【6回目移植時問診】
下剤使用し排便あり。移植が終わったら少しずつ減らしていこうと思ってる。
表情穏やか。笑顔が見られる。

(患者さんより)
概ね可もなく、不可もないです。
夢は1回見ました。悪い夢だけどそのまま悪い夢で終わりました。

腸内フローラバランス 比較データ

評価・考察

移植評価:症状の中程度の改善
有害事象の有無:なし
移植評価:
移植により便通改善。移植直後の腸内フローラバランスは改善した。

以上

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