腸内フローラ移植・症例紹介

糞便微生物叢移植 症例紹介|自閉スペクトラム症・10代男性

症例紹介 10代男性 自閉スペクトラム症

基本情報

患者様:10代男性
主治医:医療法人悠亜会 かわい内科クリニック
移植担当医療機関:医療法人悠亜会 かわい内科クリニック

初診時情報

病名:自閉スペクトラム症
発症時期:2019年12月
移植目的:疾患の改善
主訴:・行動の切り替えが苦手。
・会話やコミュニケーションが苦手で、目が合わない。
・手先が不器用。
・こだわりが強い。
既往歴:新型コロナウイルス感染症(2022年12月)
経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など:アレルギー性疾患治療剤等

移植情報

移植期間:2023/06/13〜2023/07/18
移植回数:移植6回
移植初回〜移植終了までの変化:
【事前診察】
(患者さんより)
基本的には普通学級で過ごし、状況に応じて支援学級を利用している。
普段は軟便傾向。

腸音はやや微弱、結膜貧血なし、四肢運動も異常なし。
心音に軽度収縮期雑音を認めるが、呼吸音は正常。
SpO2 97%。
移植は問題なしと考える。

【1回目移植時問診】
(患者さんより)
今日は普通便が出た。

抵抗なくカテーテルを挿
挿入中に少し痛みを訴えるもすぐに消失し、菌液注入は問題なく終了した。

【2回目移植時問診】
(患者さんより)
今日は排便なし。

(お母様より)
コミュニケーションが改善された感じがある。

腸音はやや微弱。
本日もカテーテル挿入直後に痛みがあったが、すぐに消失した。
移植処置に対し心配はない様子である。

【3回目移植時問診】
(お母様より)
以前より集中力が出てきた感じがある。

聴診器に興味を持つ様子があった。

【4回目移植時問診】
(お父様より)
以前より他人への関心が増えた気がする。

接する印象は同じである。

【5回目移植時問診】
(患者さんより)
特に変わりなし。
本日はやや硬めの便が出た。
コロコロした便ではない。

【6回目移植時問診】
(患者さんより)
コミュニケーションができるようになってきた。

腸音は正常。
問題なく移植を6回終了した。

【6回目移植2週間後】
(お父様より)
全体的にコミュニケーション能力が上がった。

今日は普通便が出た。
移植の効果あり。

【6回目移植13週間後】
(患者さんより)
いい便が出ている。

よく喋るようになった。

【6回目移植26週間後】
(患者さんより)
以前より会話やアイコンタクトがスムーズにできるようになった。
便はだいたい2日に1回、普通便が出る。

今日はあまり目をあわせて話してくれなかった。
腸音は微弱。

腸内フローラバランス 比較データ

評価・考察

移植評価:症状の中程度の改善
有害事象の有無:なし
移植評価:
移植後、マイナス発言が出なくなる、以前より目が合う、顔色を伺うといった変化が見られた。
会話がスムーズになり、相手の話もよく聞けるようになっている。
家族以外の人とも自然な会話のキャッチボールができるようになり、以前より他人への関心が増えた。
食べ物を他人に譲る、分けるといった行動も顕著に見られる。
母親や他人を気遣ったり、思いやる発言や行動が増えた。
また、計画的に勉強に取り組むことや、プールで浮き輪がなくても潜れるようになるといった成長も見られた。
去年は怖くてできなかった花火への点火もできた。
以上のように様々な変化が見られ、家族もそれを実感している。
本人が思ったことをしつこく言うこだわりは残っているものの、大きな変化が見られたケースである。

以上

Articles about other カテゴリーなし