糞便微生物叢移植 症例紹介|自閉スペクトラム症・8歳女児
症例紹介 8歳女児 自閉スペクトラム症
基本情報
| 患者様: | 8歳女児 |
| 主治医: | 医療法人 はるなクリニック |
| 移植担当医療機関: | 医療法人 はるなクリニック |
初診時情報
| 病名: | 自閉スペクトラム症 |
| 発症時期: | 2021年11月 |
| 移植目的: | ・疾患の改善 ・イライラ、癇癪 ・疲れやすい ・便秘 ・体質改善 |
| 主訴: | ・酷い感覚過敏がある(教室で頭痛が頻発し、授業を受けることがほとんどできていない) ・疲れやすい ・イライラしやすく、不安になりやすい ・衝動的な面がある |
| 既往歴: | なし |
| 経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など: | 抗精神病薬、サプリメント |
移植情報
| 移植期間: | 2023/06/23〜2023/07/28 |
| 移植回数: | 移植6回 |
| 移植初回〜移植終了までの変化: |
| 【事前診察】 (保護者より) 便はコロコロで硬く、血が出ることがある。 3〜4歳の頃から癇癪がひどく、週に数回、強い癇癪があった。 言葉の遅れも気になっていた。 4歳の時に外斜視と診断され、5歳で受診、6歳の時に自閉スペクトラム症との診断を受けた。 目の動きが悪く「てんかん」を疑ったが、精査の結果そうではなかった。 言葉のキャッチボールが難しく、一方的に話してしまうためコミュニケーションが難しい。 学校では先生を介して話をしている。 感覚過敏が非常に強く、教室に入ると頭痛がして入れない。 その為、別室の教室に登校している。 夜は悪夢を見るので眠りにくい。 視覚的に入った情報や聞いたことがフラッシュバックして「怖い」と言うことがある。 現在は、習い事を2つしている。 身長 127.4 cm、体重 28.4 kg、血圧 88/67 mmHg、脈拍 86 回/分、SpO2 98% 聴診異常なし。 【1回目移植時問診】 移植前に急に怖くなって暴れた。 お母さんに抱っこしてもらい、痛くないことがわかると大人しくなった。 体温 36.5 ℃ 【2回目移植時問診】 (保護者より) 前回移植後、恐怖感が無くなった。 ハンドドライヤーが怖くなくなり、階段をスムーズに降りられた。 また、夜寝るときの不安感が減った。 毎日スムーズに便が出るようになった。 体温 36.7 ℃ 移植前は緊張でなかなか移植できず。 【3回目移植時問診】 (保護者より) エスカレーターは何の不安もなく乗れるようになった。 駅のホームも怖くて行けなかったが、今は大丈夫になっている。 体温 36.3 ℃ 移植まではなかなか踏ん切りがつかずに時間はかかるが、移植中は素直に処置を受けてくれている。 移植後、「おならが出そう」とトイレに行った。 【4回目移植時問診】 (保護者より) 寝る前の不安感がとれたようで泣かなくなった。 その状態がずっと続いている。 また、気持ちの切り替えが早くなった。 水分をとる量が少なくなったせいか、便は毎日出なくなった。 体温 36.6 ℃ 前回までは移植開始までに不安が強く時間がかかっていたが、今回はそんなに時間はかからなかった。 移植後、すぐにトイレに行った。 【5回目移植時問診】 (保護者より) 野菜を積極的に食べるようになった。 気持ちの安定は継続している。 体温 36.6 ℃ 移植前の不安・緊張はあるが、回数を重ねるごとにましになっている。 【6回目移植時問診】 (保護者より) 先週金曜日の夜から風邪症状があり、薬を飲んでいる。 咳き込みがきつかったが、今は軽くなっている。 風邪を引いてからまた不安感が出てきた。 便通も少し悪くなって2日に1回程度 体温 36.7 ℃ 来院時は少し元気がなかったが、移植後は少し元気になった。 【6回目移植2週間後】 (保護者より) 風邪で一旦症状が戻ったが、今は不安感もなく、夜も眠れている。 エスカレーターも降りられている。 情緒的には安定しているが、帰省から自宅へ帰ってきたときは少し癇癪が強かった。 ただ、落ち着くまでは以前よりも早くなった。 体温 36.9 ℃ 【6回目移植12週間後】 (保護者より) 移植後しばらくは調子が良かったが、夏休み終わり頃から、寝る前の恐怖感やエスカレーターに乗る前の不安感が出てきた。 学校には不安で行きにくく、行けない日もあったが、現在は1日2回、1時間目と給食の時間に登校している。 自宅では好きな工作などをして過ごしている。 お薬(抗精神病薬)は数回、頓用でしか飲んでいない。 「モチベーションを上げすぎるとしんどい、頑張りすぎて疲れるから」との言葉があった。 本日もよく話をしてくれて元気そうに見えるが、不安感は強く困っているとのこと。 体温 36.7 ℃ ほぼ1日自宅で過ごしているため、お母さんもお疲れの様子であった。 まずは母親のモチベーションをあげるために、できないことではなく「できたこと」を共有していくことで少しずつ今の状態が改善されていくことを伝え、食事についても再度確認を行った。 【6回目移植24週間後】 (保護者より) 精神面では夕方につらい波が来て、夕方と寝る前に軽い自傷がある。 エスカレーターを降りるのは大丈夫だが、上に上がるのが少し不安。 学校は平日週2回ほど休むことがあり、行きたがらないこともある。 放課後は週1回習い事へ行き、2週に1回は自宅での習い事、2週に1回はコミュニティセンター、週1回は療育に通っている。 感覚過敏は改善している。 乗り物の乗り換えなどの恐怖感は減っている。 遠方の旅行にも行けた。 便は毎日出ている。 体温 36.6 ℃ |
腸内フローラバランス 比較データ

評価・考察
| 移植評価: | 症状の軽度改善 |
| 有害事象の有無: | なし |
| 移植評価: |
| 不安感が強かったが、移植を始めてから不安感や恐怖感が収まり、精神的に落ち着きが見られた。 経過の途中で不安感が再燃する場面もあったが、その後は落ち着き、睡眠も改善していた。 現在は、頓用で薬を服用している。 |
以上
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