糞便微生物叢移植 症例紹介|過敏性腸症候群等・50代女性
症例紹介 50代女性 過敏性腸症候群等
基本情報
| 患者様: | 50代女性 |
| 主治医: | 医療法人社団MER インディバークリニック |
| 移植担当医療機関: | 医療法人社団MER インディバークリニック |
※現在、医療法人社団 MER インディバークリニックでは当研究会法(NanoGAS®︎-FMT法)による糞便微生物移植は実施しておりません。
初診時情報
| 病名: | ・過敏性腸症候群 ・アトピー・アレルギー ・糖尿病 ・脂質異常症 ・高血圧 ・不眠症 ・不定愁訴 ・潰瘍性大腸炎(UC) ・脂肪肝 |
| 発症時期: | ・過敏性腸症候群 かなり前から ・不眠症 8年目くらい ・脂肪肝 7年前くらい ・糖尿病(服薬) 1ヶ月前から |
| 移植目的: | ・疾患の改善 ・イライラ、癇癪 ・疲れやすい ・便秘 ・下痢 ・ガス ・アレルギー(食品、花粉、化学物質など) ・睡眠障害 ・体質改善 ・ダイエット |
| 主訴: | 子供の頃から胃腸が弱い。 慢性胃炎が長い。 不眠症は何度かあるが、現在は8年目くらい。 きっかけは抗生物質。 脂肪肝は7年前に尿管結石になった時に判明した。 糖尿病は数年様子見だったが、1ヶ月前から服用開始。 |
| 既往歴: | ・自律神経失調症 ・直腸ポリープ切除 ・腎臓尿管結石2回(うち昨年、石の癒着で手術。退院後すぐに腎盂腎炎) ・アキレス腱断裂の数日後に虚血性大腸炎(入院はせず毎日点滴に通った) ・細菌性大腸炎で出血 ・頭痛持ち(今は少し楽になっているが、酷い時は吐き気まである) ・妊娠中は2回悪阻で入院 |
| 経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など: | 高血圧症・狭心症治療薬等 |
移植情報
| 移植期間: | 2022/07/25〜2022/08/09 |
| 移植回数: | 移植6回 |
| 移植初回〜移植終了までの変化: |
| 【1回目移植時問診】 (患者さんより) 昨夜は移植前の緊張もあり眠れなかった。 体調は特に問題なし。 SpO2 98%、血圧117/66mmHg、脈拍73/分、体温36.1℃。 移植はおよそ5分で完了し、移植後も特に問題なく終了。 移植後:血圧130/79mmHg。 次回移植は明日を予定。 【2回目移植時問診】 (患者さんより) 昨夜腹痛があったが現在は消失。 下痢も1回あり。 朝食は少なめにした。 その他体調変化なし。 血圧130/77mmHg、体温36.1℃。 およそ5分で移植完了。 体位変換時に少量菌液漏れあり。 次回移植は次週予定。 【3回目移植時問診】 (患者さんより) 前回移植後、今日までに1回下痢をした。 硬い便が出なくなり、軽度の腹痛はあったが、便は3日間出た。 前回移植後、一時的に腹部の張りがあったが改善。 一昨日、水様便(3〜4回)あり。 食事摂取はできているが以前に比べ食欲・摂取量が減ったとのこと。 体重2kg減。 移植後、更衣中に菌液の漏れあり。 軽度症状改善か。 明日移植4回目を予定。 【4回目移植時問診】 (患者さんより) 昨日移植してからも便が出ていなくて、3日間出ていない。 腹痛なし。 昨日の夕食と本日の朝食は通常通り食事摂取。 状態変化なし。 次回、来週又は再来週移植5回目を予定。 【5回目移植時問診】 (患者さんより) 前回移植時から便秘になった。 4日間排便がなく下剤を2日間続けて飲んだら、次は腹痛を伴う下痢になってしまった。 食欲はない様子だが食事摂取はしている。 便秘と下痢を認め、症状はあまり変化なし。 明日、移植6回目を予定。 【6回目移植時問診】 (患者さんより) 昨日移植後、帰宅途中からお腹が痛かった。 今日は下痢をしてしまった。 食事摂取はしている。 本日はブランチ後に下痢2回あり。 心配事がありストレスを感じている様子。 睡眠は取れているとのこと。 明らかな症状の改善はなし。 フローラバランス検査検討。 |
腸内フローラバランス 比較データ

評価・考察
| 移植評価: | 変化なし |
| 有害事象の有無: | あり(軽度) ・腹痛 ・便秘(軽度) ・下痢(軽度) 因果関係がある可能性あり。 初回移植後、軽度の腹痛あり。 2回目移植終了後、数日間便秘は改善していたが、その後また便秘傾向が続いた。 6回目移植終了後、腹痛、下痢あり。 |
| 移植評価: |
| 以前より過敏性腸症候群(IBS)の診断を受け通院加療されていたが、2014年より他医療機関でのフォローを継続中。 高血圧症(HTN)、脂質異常症(DL)、胃食道逆流症(GERD)および不眠症のほか、本年5月からは糖尿病(DM)の内服治療も開始されている。 また以前から血液検査にて肝機能異常も認められ、脂肪肝の診断を受けている。 便通については便秘と下痢を繰り返すことが多く、緩下剤や止瀉剤を頓用することがある。 主治医から腸内環境の改善を勧められ、当院外来を受診。 便通の改善や不眠症、イライラの軽減等のため、移植を希望された。 6回の移植を実施。 移植中はやや腹部の張りや痛みを感じることもあったが、特に増悪することはなく、移植は終了。 この間、家族の緊急入院などストレスが多くなっており、移植による症状改善はみられないまま経過している。 |
以上
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