お知らせ・活動報告

【原著論文】腸内フローラ移植におけるUFBの有用性を検討した論文が公開されました

この度、FMTにおけるUFBの有用性を示す論文を学術誌「Bioactive Compounds In Health And Disease」に投稿し、無事採択されましたのでご報告します。
オープンアクセスなので、どなたでも無料で全文お読みいただけます。

腸内フローラ移植(便移植、FMT)の奏効率を上げるために、溶媒として生理食塩水だけではなくUFB水(ウルトラファインバブル水)を使用することがいいと信じて、ここまでやってきました。
臨床例は伴ってくるものの、なかなか基礎研究が進まずにいましたが、ようやく基礎研究が追いついてきました。

なんだか普通の順序とあべこべのようですが、いまどきの研究はリバース・トランスレーショナル・リサーチと言って、臨床現場ありきの基礎研究のあり方が重視されていみたいですからね。こういうのもアリでしょう。

腸内フローラ移植におけるウルトラファインバブル(UFB)水の有用性 〜腸管上皮細胞における移植細菌の認識〜

Ultrafine Bubble Water Usefulness in Fecal Microbiota Transplantation: Recognition of Transplanted Microbiota in Intestinal Epithelial Cells((Shimizu, S., Dan, K., Tanaka, C., Tanaka, M., Tanaka, Y., Shirotani, M., Kitamura, K., Yorozu, K., Oehorumu, M., & Tsukamoto, G. (2020). Ultrafine bubble water usefulness in fecal microbiota transplantation: Recognition of transplanted microbiota in intestinal epithelial cells. Bioactive Compounds in Health and Disease3(8), 141. https://doi.org/10.31989/bchd.v3i8.735))
(和訳):腸内フローラ移植におけるウルトラファインバブル(UFB)水の有用性 〜腸管上皮細胞における移植細菌の認識〜

論文のポイント

  1. 糖尿病マウスに対して3種類の腸内細菌からなる製剤を移植する。その際の溶媒を生理食塩水とUFBの2種類作製し、血中インスリン値を測定する。
  2. 体外から移植された腸内細菌を、2種類の溶媒間で腸管上皮細胞の受容体がどのように認識するのか比較検討する。
  3. 移植後、腸管上皮細胞における糖の取り込みの比較検討を行う。

詳細な報告は9月21日の学術大会にて行います

本実験系の詳細な報告につきましては、来る2020年9月21日(月・祝)に開催される「一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会 第4回学術大会」にて、共著者の団克昭理学博士より発表予定です。

オンライン、会場の同時開催ですので、腸内細菌と相性の良さそうなUFBとはなんぞやというお方は、ぜひご参加ください!

Articles about other お知らせ・活動報告

2024年04月03日

【イベント】日本先制臨床医学会第7回学術大会に城谷先生が登壇します

2024年6月22日(土)、23日(日)に開催される一般社団法人日本先制臨床医学会 第7回学術大会に当研究会 専務理事 ルークス芦屋クリニック院長 城谷昌彦先生が特別講演をされます。また、座長には当研究会 代表理事 医療 […]

2024年03月04日 学術大会

【申込開始】第8回学術大会

本年も第8回学術大会を開催いたします。(会場及びオンライン開催)医療従事者に限らず、一般の方や学生さん等、どなたでもご参加頂けます。 日時 2024年9月22日(日)開始11時00分 (受付10時30分)~17時閉会予定 […]

2024年02月04日

第7回学術大会インタビュー<塚本悟郎氏>

『専門家が集まる腸内フローラ移植臨床研究会〜もっと受けやすい治療を目指し、研究・開発に挑む〜』薬剤師・工学博士 塚本悟郎:元鐘紡(株)取締役・創薬研究所長、元米国ピッツバーグ大学客員教授、元長岡技術科学大学教授  新薬の […]