腸内フローラ移植・症例紹介

統合失調症・躁鬱 30代男性 ー腸内フローラ移植症例紹介

症例紹介 30代男性 統合失調症 躁鬱

要約

移植中は、軽度から中等度の改善。 (移植同日の帰りには早速、周囲の方がわかるくらい) しかし、コンビニや喫煙等のため、移植の効果が持続できなかった可能性はあり。 今後、状況を見ながら、追加説明を継続。 移植中は本人の自覚症状も良好。

基本情報

患者様: 30代男性
主治医: グレースメディカルクリニック
移植担当医療機関: グレースメディカルクリニック

初診時情報

病名:
統合失調症 躁鬱
発症時: 15歳くらい
移植目的: イライラ、癇癪 疲れやすい
主訴: 考えがまとまらないような症状あり、思春危機症といわれた。 徐々にひきこもり傾向になり ずっと薬を飲んでいた。 妄想はこの10年くらいひどくなってきている。うつが、躁鬱になり、今は統合失調症の症状のみ。本を読んだら、腸内細菌の影響と聞いて、プロバイオティクスを使用したが、変わらず。 ラクトビフィ、nowのプロバイオ、αリポ、VitC、VitB等も飲ませてるが、あまりすっきりとせず。現在はチックの症状が多く、理解力も低下、徐々に症状進行。 自分は言葉も体も操作されてるといっている。
服薬中の薬: ロラゼパム、シクレスト、リスペリドン
既往歴:
経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など: タバコ

移植情報

移植期間: 2019年6月5日〜2019年11月25日
移植回数: 6回
移植初回〜移植終了までの変化:
【1回目移植時】 (本人より) 本人も少し良くなってるのを自覚。 お腹の調子も悪くない。 夜も寝れてる。食欲も普通にある。 煙草も増えてない。 (家族より)日が経つほど落ち着いてきた。来院時も安定している。 家族の留守が増えたが、あまり問題になることもない。 精神的には、今が一番落ち着いているとのこと。
【2回目移植時問診】
(家族より)今回はあまり変わらなかったような・・・ 悪くなったわけではないが、よくなったという感じが少なかった。
(本人より)幻聴はすこしはいいが、まだ残存。 その悩みが取れずに気分は少し不安定。 いろいろとまわりから言われている(幻聴) 便の性状も変わらず。便秘、下痢なし。食欲も安定してる。

【3回目移植時問診】 (本人より) 幻聴はまだある。よく寝れる。イライラはあまりしない。 半分くらいよくなった感じ。移植してみてよかった。 お通じがしっかり出る日が続く。 (家族より)幻聴がまだある様子。意識的にははっきりして気がする。 タバコが4箱くらいに増えた。チック様症状は少しくらい。 以前よりもずいぶん減った。 【4回目移植時問診】 POMS2の問診に対してきちんと自分で考えて返答。 質問の間、座って返答していたが、立ってあがって落ち着きがない時があった。15分の間に3回程度起立。チックもほんの何秒かだがみられた。 排便は2日に1回しかでないがバナナ状。以前は毎日でていた。 【5回目移植時問診】
移植終了後の変化:
便通、倦怠感、冷え性、むくみは改善傾向あり。
気分的にも変化 (良くなっている)

評価・考察

移植評価: 症状の明らかな改善
移植前後フローラバランス検査の変化: [移植前]2019年6月実施
多様性に乏しい
・C. cluster Blautiaが多すぎる。一時的に宿主を保護するために増える菌だが、これまでも継続していたのであれば、慢性炎症を起こしていた可能性あり
・C. cluster14ab、Ⅳ、Blautiaの比率から推測するに、交感神経優位で、思い込みの激しさやイライラ、不眠などの症状がうかがえる
・Bacteroidesも存在するが、有機酸を出して脳への信号を適切に送るためには、食物繊維の摂取、肉と魚からバランスよく動物性蛋白質を摂取しなければならない

[移植中]なし
[移植後]2019年11月 移植前に比べて腸内フローラの多様性、バランスは改善傾向にあるようです。ただ、Otherの割合が増えてきています。少し経過観察が必要に思います。生活習慣、食習慣には気を付けていただきたいと思います。
血液検査の変化: データなし
POMS2スコア変化: なし
<腸内フローラバランス 移植前データ>
本人の体感(アンケートより):
返信なし
有害事象の有無:
なし
移植総評・考察:
腸内細菌の多様性に乏しい。 各菌より考察すると。交感神経優位で、思い込みの激しさやイライラ、不眠などの症状がうかがえる。有機酸を出して脳への信号を適切に送るためには、食物繊維の摂取、肉と魚からバランスよく動物性蛋白質を摂取しなければならない。 移植中は、軽度から中等度の改善と思われました。移植同日の帰りには早速、周囲の方がわかるくらいの改善でした。
<腸内フローラバランス 移植後データ>
本人の体感(アンケートより):
返信なし
有害事象の有無:
なし
移植総評・考察:
移植で一時的な改善は認めた。 少し、長続きはしなかったようで、今後も変化を観察。 家族もやってみてよかったと言われていました。

関連動画

脳と腸の深い関係(脳腸相関) 腸活・腸内環境改善に欠かせない知識をアニメーションでわかりやすく解説! 以上
症例紹介のトップに戻る

その他の腸内フローラ移植・症例紹介に関する記事

2022年03月27日 アトピー・アレルギー医療法人社団ウィズヘルス 二子玉川メディカルクリニック

アトピー性皮膚炎、便秘症 30代女性 -腸内フローラ移植症例紹介

症例紹介 30代女性 アトピー性皮膚炎、便秘症 要約 アトピー症状(首から顔面)と便秘症状が指標。1回目後:アトピー、便秘ともに悪くなった。2回目後:アトピー:不変、便秘:コロコロ感あり改善無し。3回目後:アトピー、便秘 […]

2022年02月21日 その他の疾病医療法人ふたまた会 ナチュラルアートクリニック自閉スペクトラム症

自閉スペクトラム症、その他の疾患 40代女性 -腸内フローラ移植症例紹介

症例紹介 40代女性 自閉スペクトラム症、その他の疾患 要約 HSP、ADHD傾向。子供の頃から過敏で恐怖心あり。大人になってから気分の落ち込みがあり、生きづらさを感じていた。 1回目の移植後から不安感などが消えた。 評 […]

2021年12月06日 ルークス芦屋クリニック過敏性腸症候群

過敏性腸症候群 20代男性 -腸内フローラ移植症例紹介

症例紹介 20代男性 過敏性腸症候群 要約 過敏性腸症候群(+SIBO)に対して行ったFMTの症例 評価・考察 以上 症例紹介のトップに戻る