腸内フローラ移植・症例紹介

潰瘍性大腸炎(IBS)・小腸内細菌増殖症(SIBO) 50代男性 -糞便微生物叢移植症例紹介

症例紹介 50代男性 潰瘍性大腸炎(IBS)・小腸内細菌増殖症(SIBO)

要約

移植3回終了して軽度の症状改善なるも、本人の満足度はまだ低い。

基本情報

患者様: 50代男性
主治医: ルークス芦屋クリニック
移植担当医療機関: ルークス芦屋クリニック

初診時情報

病名: 小腸内細菌増殖症(SIBO)
発症時: 2018年3月頃
移植目的: 疾患の改善
主訴: 小腸内細菌増殖症と診断されている。常に腸が張った感じで便秘がち。この症状になってから疲れが取れなくなり、体力が低下していると感じる。
既往歴: 2018年3月に鼠径ヘルニアになり、手術にて改善。腸の不調はその直後から。
経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など: 漢方、サプリメント等

移植情報

移植期間: 2021/12/2~2022/1/7
移植回数: 移植3回
移植初回〜移植終了までの変化:

3回終了直後には明らかな症状改善なし。 その後2週間経過してガスの症状は若干軽快あり。

【1回目移植時問診】
(患者さんより)
残便感が気になる。疲れが取れにくい。採血が苦手、怖い。 水素NanoGAS水を飲むと便が緩くなるので、毎日は飲んでいない。


【1回目移植後評価】
IBS SIBOに対してのFMT。ガスの量は若干軽快。

【2回目移植時問診】
腸蠕動音、前回より良好。腹部ソフト。
(患者さんより)
海藻、蓮根大量に摂取している。下腹部の張りを感じるようになった。 水分摂取については、仕事柄なかなか日中には取れないが、夜に水分を多く摂るようにしている。 便の状態は変化なし。

【3回目移植時問診】
(患者さんより)
3日前まではブリストルスケールType4、1〜2回/日。
昨日から便秘でType1、1回/日。腹部張りなし、水分摂取少ない、下肢冷感強い。

【3回目移植後評価】
FMT前より若干症状の改善はあるが、依然膨満感、違和感は残存あり。

 

腸内フローラバランス 比較データ

 

評価・考察

移植評価: 症状の軽度改善(便秘改善)
有害事象の有無: なし

 

移植評価:
 過敏性腸症候群(IBS)ガス型、小腸内細菌増殖症(SIBO)に対してのFMT。 ガスの量は若干軽快。FMT前より、ガスの量は若干症状の改善はあるが、依然膨満感、違和感は残存あり。

 

以上

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