アトピー性皮膚炎 30代男性 -糞便微生物叢移植症例紹介
症例紹介 30代男性 アトピー性皮膚炎(経過観察中)
要約
幼少時から軽度のアトピーはあったが、30歳以降全身に出るようになってきた。皮膚科よりステロイド等を処方されるも、34歳以降増悪傾向あり。痒みで寝られない日も多くなり、仕事に支障もきたすようになり移植を希望される。
基本情報
患者様: | 30代 男性 |
主治医: | ルークス芦屋クリニック |
移植担当医療機関: | ルークス芦屋クリニック |
初診時情報
病名: | アトピー性皮膚炎 |
発症時: | 幼少時 |
移植目的: | 肌トラブル |
主訴: | 幼少時から軽度のアトピーはあったが、30歳以降全身に出るようになってきた。皮膚科でステロイド処方されるも、34歳以降増悪傾向あり。痒みで寝られない日も多くなり、仕事に支障をきたすようになり移植を希望される。 |
服薬中の薬: |
ステロイド(詳細不明) |
既往歴: |
精索静脈瘤、慢性前立腺炎 |
経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など: |
当院よりB complex、VitD3+K2 |
移植情報
移植期間: | 2019年9月25日〜2019年11月6日 |
移植回数: | 6回 |
移植初回〜移植終了までの変化: |
皮膚の症状は変化無し。増悪無し。ステロイドは使っている。 【1回目移植時問診】 |
移植終了後の変化: |
現在フォロー中 |
評価・考察
移植評価: | 症状の軽度改善 |
移植前後フローラバランス検査の変化: | 移植後検査中 |
血液検査の変化: | |
POMS2スコア変化: |
<腸内フローラバランス 1回目データ>
本人の体感(アンケートより): |
治療には大変満足されている 症状改善はまだ軽度とのこと |
有害事象の有無: |
なし |
移植総評・考察: |
移植2回目終了後あたりから、下痢の回数減、食後早期30分以内の便意がなくなっているとのことで、まだ軽度ではあるが症状の改善傾向がみられている。 現在ストレスも軽減されていて、規則正しい生活と十分な睡眠を心がけておられるのでさらなる症状の改善が期待できる。 |
以上
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