腸内フローラ移植・症例紹介

アトピー・アレルギー40代女性⁻糞便微生物叢移植症例紹介

症例紹介 40代女性 アトピー・アレルギー

要約

基本情報

患者様: 40代女性
主治医: ルークス芦屋クリニック
移植担当医療機関: ルークス芦屋クリニック

初診時情報

病名: アトピー・アレルギー
発症時: 不明
移植目的:
疲れやすい
アレルギー(食品、花粉、化学物質など)
肌トラブル(アトピー含む)
睡眠障害
主訴: 田中クリニックにて初診 食事、サプリ等の栄養療法、腸内環境の重要性 他クリニックで栄養療法に関する血液検査済み後、再診して腸内フローラ移植、その後の栄養管理などを説明。 腸内環境を推測するために免疫機能(FACS)実施。 ルークス芦屋クリニック受診時には下肢の浮腫、冷え、痛み、倦怠感、下痢などあるもはっきりした診断はつかない不定愁訴。
服薬中の薬: なし
既往歴:
経緯、家族歴、生活習慣、サプリメントの利用状況など: タバコは25年以上

移植情報

移植期間: 2019年11月15日〜2019年11月29日
移植回数: 3回
移植初回〜移植終了までの変化:
【1回目移植時問診】
最近は足の裏が痛む。 体のあちこちが痛むのでそれが少しでも楽になりたい。 手と顔が暑い。 今日は朝が起きられなかった。
採血あるため絶食で来院のため、空腹感あり。下肢末梢冷感あり。

【2回目移植時問診】 1回終了後より手足、首から上の火照りがましになった。便通も少し良くなった。
【3回目移植時問診】 足の痛みや気持ち悪さが、今までは夕方には症状が出ていた頻度の低下。 いつも夕方になるとお腹のぼわーとした感じがあったのにそれもなくなっている。 体感と症状の軽減が見られたようで明るく話されている。
移植終了後の変化:
便通、倦怠感、冷え性、むくみは改善傾向あり。
気分的にも変化 (良くなっている)

評価・考察

移植評価: 症状の明らかな改善
移植前後フローラバランス検査の変化: [移植前]2019年9月実施 総合的な腸内フローラおよびC.クラスターの多様性に特に問題はないと思われます。 ただ若干バランスに問題あります。 ラクトバチルス、バクテロイデス、プレボテラの割合が低く、C.クラスターⅨの割合はやや高めです。 極端なバランス変動ないという点と問診のサプリを含めた投薬、食習慣の見直しで改善が見込めそうな印象はあります。
[移植中]なし
[移植後]なし
血液検査の変化: データなし
POMS2スコア変化: なし
<腸内フローラバランス 移植前データ> <腸内フローラバランス 移植後データ>
本人の体感(アンケートより):
返信なし
有害事象の有無:
なし
移植総評・考察:
POMSにはあまり反映されていないものの、自覚症状は改善していると考えられる。

関連動画

日付:2019年4月5日 次世代型腸内フローラ移植の今後の展望 第131回MVC定例会 発表者:ルークス芦屋クリニック 城谷昌彦先生 以上
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