第8回学術大会【開催報告】
◾️スケジュール
10:30 開場
11:00〜 午前の部
代表理事 田中 善(医療法人仁善会田中クリニック理事長
萬 憲彰(医療法人医新会よろずクリニック院長)
清水 真(シンバイオシス株式会社上席研究員)
田中 善 (医療法人仁善会田中クリニック理事長)
「作る・食べる・笑顔になる ル・クッカーの魔法の時間」
畠中 直美(一般社団法人チャレンジドLIFE代表)
杉之原 千里(みいちゃんのお菓子工房代表)
瀧 幸子 (一般社団法人こどもになる代表)
13:30〜 午後の部
平山哲(ひらやま さとる)先生
地方独立行政法人大阪府立病院機構
大阪母子医療センター
子どものこころの診療科 副部長
城谷 昌彦(ルークス芦屋クリニック 院長)
専務理事 城谷 昌彦(ルークス芦屋クリニック 院長)
17:30〜 懇親会
◾️開会の挨拶
代表理事 田中 善(医療法人仁善会田中クリニック 理事長)
▼がん治療における腸内細菌叢移植の可能性
萬 憲彰(医療法人医新会よろずクリニック 理事長)


▼腸内フローラ検査とがんの早期発見
清水 真(シンバイオシス株式会社 上席研究員)


▼腸内細菌叢移植が有効であった乳がんの症例報告
田中 善(医療法人仁善会田中クリニック 理事長)
1980年から乳がん患者数が約7〜8倍に増加している点に注目し、その原因が遺伝子ではなく、生活習慣や食習慣に起因していることについて説明しました。また、腸内細菌の働きや腸内エコシステムの破綻が疾患の発症に関与していることに触れ、腸内細菌叢移植によって炎症が抑えられ、がんの進行を止めることができる可能性についてもお話しました。今回は、乳がんを発症した37歳の女性について、FMT実施前後の状況や腸内フローラバランス検査の結果を用いて症例報告をさせていただきました。


▼気体を”飲んで”健康をサポート
「水素NanoGAS®︎水」による酸化ストレス軽減効果と一般的な利活用
森下 理咲子(シンバイオシス株式会社 研究員)
会場参加の方に配布させていただいた水素NanoGAS水についてのご説明と水素NanoGAS®︎水の飲水による利点、効果的な活用を目的にお話ししました。
水素NanoGAS水の飲水による、酸化ストレス軽減効果に関する記事はこちら


▼悪玉菌と呼ばれる菌たちへ
〜あなたは「犯人」なのですか?腸内生態系のふしぎ〜
山本 千尋(シンバイオシス株式会社 主任研究員)
時間の都合上、ご挨拶のみさせていただきました。拡大版をアーカイブ動画として配信しています。
腸内フローラの検査時に『悪玉菌がいますね』と言われたら、どのように感じるでしょうか?悪玉菌に着目し、その種類や役割、悪玉化する原因、そして悪玉菌を含めた腸内フローラ全体のバランスと多様性が大切であることについて、一般の方や患者さんにもわかりやすくお話ししています。


▼ランチタイムトークセッション
「作る・食べる・笑顔になる ル・クッカーの魔法の時間」
・畠中 直美(一般社団法人チャレンジドLIFE代表)
・杉之原 千里(みいちゃんのお菓子工房代表)
・瀧 幸子 (一般社団法人こどもになる代表)
トークセッションでは、障がいのある子どもたちの未来のために活動をされている3名の方にご登壇いただきました。
評議員の田中が出会った3名の女性が実は「ル・クッカー」という児童発達支援・放課後等デイサービスで繋がっていることがわかり、今回のトークセッションが実現しました。子育てや活動内容や想いなどをお話しいただきました。子どもを育てている「今」だけでなく、進学や就職などの「将来」をどうしていくかなど選択肢が広がるような素敵な時間となりました。
トークセッションは時間が限られていたため、事前に登壇いただいた3名の方と「ゆるっと菌たちと座談会」を実施しています。こちらより動画をご覧いただけます。(おひとり約60分ほどの動画です)



▼基調講演
「発達障がいを見て・視て・観て・診て・そして〜」
平山 哲(ひらやま さとる)先生
地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター
子どものこころの診療科 副部長
診療科では2名で、年間500〜600名の初診患者さんを診られています。そのうち約半数が発達障がいです。自閉スペクトラム症や具体的なお子さんの受診に関する事例など、発達障がいの子どもたちを現場でどのようにみているのか、臨床医としてどのようにみていくことが必要なのか「診断をすることの意義」についてお話ししていただきました。




※基調講演のみ、アーカイブ動画は公開しておりません。
▼特定臨床研究結果報告
城谷 昌彦(ルークス芦屋クリニック 院長)
昨年5月に開始した5歳から12歳のお子さんを対象とした自閉スペクトラム症に対する腸内細菌叢移植の有効性と安全性に関する特定臨床研究の結果報告を行いました。
今回の特定臨床研究では、当研究会で実施しているNanoGAS®-FMT法がもたらすASD症状に対する軽減効果が大きいことが明らかになりました。ASDの中核症状や周辺情報に対して、どのような結果が得られたのかなどをお話しさせていただきました。
特定臨床研究小冊子のデータは、LINE登録いただいた方にデータ閲覧のURLを無料でお送りしております。ぜひ、LINE登録をしていただきお受け取りください。LINE登録をする


▼パネルディスカッションと質疑応答
『自閉スペクトラム症(ASD)と腸内細菌叢移植の可能性』
自閉スペクトラム症(ASD)と腸内細菌叢移植の可能性について、実際に移植に携わられている5名の先生方と、基調講演にてご登壇いただいた平山先生、お子様が移植を体験された畠中直美さんの7名でお話しいただきました。





座長:田中 善(医療法人仁善会田中クリニック 理事長)
城谷 昌彦(ルークス芦屋クリニック 院長)
平山 哲 先生(地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター 子どものこころの診療科 副部長)
萬 憲彰(医療法人医新会よろずクリニック 理事長)
麻植ホルム 正之(医療法人LAGOM ライフクリニック蓼科 理事長)
川井 勇一(医療法人悠亜会 かわい内科クリニック 理事長)
喜多村 邦弘(医療法人喜和会 喜多村クリニック 院長)
畠中 直美(一般社団法人チャレンジドLIFE 代表)
▼今後の取り組みについて
腸内細菌叢移植の可能性
当研究会の理事、会員、顧問より腸内細菌叢移植について、取り組み内容や今後の可能性についてお話しいただきました。






麻植 ホルム正之(医療法人LAGOM ライフクリニック蓼科 理事長)
川井 勇一(医療法人悠亜会 かわい内科クリニック 理事長)
豊福 祥生(兵庫みなと動物病院 院長)
船越 真木子(まきこ胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 院長)
和久晋三(和久医院 院長)
福沢 嘉孝(愛知医科大学理事・名誉教授)
▼閉会の辞
専務理事 城谷昌彦(ルークス芦屋クリニック 院長)
最後に、専務理事の城谷昌彦先生から、特定臨床研究終了など日頃の感謝を述べ、閉会いたしました。

▼エンディング動画
閉会のご挨拶後にご覧いただいたエンディング動画です。
▼企業紹介
がん難民及び現時点で有効な標準治療が定まらない難病患者を救済するとの理念のもと、将来起こりやすい病気を疾患の発症前に予測・診断し、先制し介入するという予防医療の観点から、効果的な予防法・検査法・治療法を開拓し臨床研究することで、我が国の学術の発展及び国民の健康増進に寄与することを目的として活動しております。毎年学術大会を開催し、国内外に向けて最新情報をディスカッションする場所を提供しております。https://jspcm.org/



英国王室御用達 世界最高水準の自然療法「六命健康法®」 6つの生活法と2つの体質タイプ別の健康法。あなたに合った一生モノの健康習慣を身につけて、未病改善、病気予防、寝たきりにならず、健康寿命を延ばしませんか?生活習慣が健康のカギ!六命健康法®は、健康に生きることが日本の文化になることを目指しています。https://jlwa.jp/



伝統と信頼のブランド『大高酵素』北海道生まれの大高酵素は、日本で最初に植物発酵エキスを創生したパイオニア企業です。
約100年間変わらない製法で植物発酵飲料を通じて、健康と美容に貢献できればと考えております。
https://www.ohtakakohso.co.jp/



玄米酵素ハイ・ゲンキ株式会社玄米酵素は、昭和46年の創業です。玄米・胚芽・表皮を麹菌で発酵させた玄米のサプリメント「玄米酵素」は、消化のよい健康補助食品で、北海道の自社工場で生産しております。製品から農薬は検出されておらず、食品添加物も使用しておりません。ご安心してお召し上がりください。
https://www.genmaikoso.co.jp/



親なき障がい者の未来をMAMORU『ゆいごん白書®』障がいの子どもをもつ親御さんにとって一番の心配事は「自分たちがいなくなったら、この子はどうなるの?」。親なき『ゆいごん白書®』は、障がいのある人が周囲に理解され、支援を受けるための情報を、チェック形式で「シンプル・簡単・確実」に書き遺しておけるシートです。
https://yuigonhakusho.com/oyanaki.html



オーナーシェフの黒岩功が「障がいのある人もない人も、一緒に働ける環境を作りたい」という想いから、福祉事業所を開設。天満橋にある福祉事業所では、キャストと呼ばれる利用者さんが、料理の仕込みやデザート作り、接客など、幅広い仕事に携わっています。https://fooding.co.jp/



当日は焼き菓子(大人気の5種類の手作りクッキー)を販売していただき、多くの参加者の方が購入され大変好評でした!
滋賀県にある5坪の小さなケーキ屋さん。パティシエ兼店長のみいちゃんは、恥ずかしがり屋さん。お客さまとお話はできませんが、ケーキを通じてコミュニケーションをとっています。https://mi-okashi.com/



当日は大人気のフィナンシェ、工房サブレなど販売していただきました。多くの参加者の方が購入され大変好評でした!
水素NanoGAS水水素NanoGAS水は糞便微生物叢移植の根幹であり、医療以外にも応用が進んでいます。NEDO助成で日本酒やワインの風味維持を検証し、添加により風味が変わることもわかりました。
https://sym-biosis.co.jp/







▼ご参加いただいた方からのお声
当日、ご参加いただいた方に「第8回学術大会」全体を通してのご感想をお聞きしました。
Oさん:腸内細菌の話は、人からなんとなく聞いたりして、漠然とよさそうだとは思っていましたが、今日の話を聞いてやっぱり腸内の環境が人に大きく影響するということが分かりました。気になるのは料金なんですが、今出来ることを探してみたいと思いました。
Nさん:自閉スペクトラム症だけでなく、がんに関しての研究内容についてもお聞きすることができ、大変勉強になりました。腸内フローラの可能性に希望を見出すことができました。関わってくださっているすべての皆様に感謝いたします。
Sさん:今まではオンライン参加のみで今回初めて会場参加させて頂きます、皆さんの腸内フローラ移植に対する熱意が肌で分かり、本当に良かったです。 ありがとうございます。
Kさん:国内でFMTがここまで進んでいることを学べてよかった。 今後もFMTを始めとした腸内細菌叢の研究がすすむことが楽しみです。
ご参加いただいた方のアンケート、インタビューはそれぞれ記事にまとめています。以下よりご覧ください。
▼第9回学術大会について
第9回学術大会は、下記の通り開催いたします。
腸内フローラ移植の基礎研究報告・症例報告など、皆様方に日頃の研究の成果をご報告いたしますので、皆様のご来場をお待ちしております。
【日時】2025年9月21日(日) 11:00~(予定)
【場所】リーガロイヤルホテル大阪(オンライン同時開催)
▼おわりに
本年も無事に開催できましたのは、皆様のご支援とご協力のお陰と感謝しております。本当にありがとうございました。
新たな報告ができるよう日々研究を重ねてまいります。引き続きご支援の程よろしくお願いいたします。
その他の お知らせ・活動報告 に関する記事
Articles about other お知らせ・活動報告

2025年10月22日
<第9回学術大会>参加者アンケートまとめ
2025年9月21日に第9回学術大会を開催いたしました。医療従事者をはじめ、一般の方も含めて会場とオンライン合わせて、200名近くの方々にご参加いただきました。 本記事では、ご参加いただいた方々のアンケートの内容をご紹介 […]

2025年10月01日
移植医療機関の移転のご案内|城谷バイオウェルネスクリニック
この度、当財団の腸内フローラ移植ができる医療機関である「ルークス芦屋クリニック」が、2025年10月1日より、下記の通り移転し、クリニック名を変更する運びとなりましたので、お知らせいたします。 移植医療機関の情報 城谷バ […]

2024年10月28日
<特定臨床研究>終了報告
当研究会にて、2023年5月より開始しました特定臨床研究「自閉スペクトラム症に対する新規糞便微生物移植法の有効性と安全性に関する特定臨床研究」が終了いたしましたのでご報告させていただきます。 本特定臨床研究については、j […]