腸内フローラ移植・症例紹介

【開催報告vol.2】第5回学術大会 症例報告①潰瘍性大腸炎

第5回学術大会 開催報告<vol.2>

『腸内フローラ移植(NanoGAS®ーFMT)が潰瘍性大腸炎の寛解に貢献したと思われる一症例』

ナチュラルアートクリニック 院長 御川安仁 先生

東京・四谷で開業されている御川安仁先生の症例報告です。

NanoGAS®-FMT開始後3か月で、主治医による内視鏡所見にて寛解と認められた潰瘍性大腸炎の1症例について、オンラインで発表いたしました。

こちらの患者様は、ナチュラルアートクリニックを受診前、投薬を開始された後に炎症は低下傾向になったものの、症状は十分に安定せず上下動があり、腹痛、下痢、血便が時折見られたそうです。さらに食事やストレスにて悪化した経緯があり、ご自身で食事や生活のコントロールをされ、かなり安定化するも寛解には至りませんでした。

移植効率を上げるため、移植前に腸内環境改善・栄養状態改善を行いました。今回はこの症例の治療経過、検査データなどの推移について報告いたしました。

[関連]患者様への移植体験インタビューが実現

ご本人のご協力によりインタビューが実現しました。ご自身が潰瘍性大腸炎を患ってから、抗生物質のリスクや食事のこと、腸内細菌のことを随分と勉強され、腸内フローラ移植を受ける決断をされました。
ご自身の努力と移植が功を奏し、主治医の診断、他院での内視鏡による検査で医師から寛解の判断をいただくことができたそうです。

インタビュー記事はこちらから

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