腸内フローラ移植・症例紹介

【開催報告vol.4】第5回学術大会 ASD症例集計

第5回学術大会 開催報告<vol.4>

午後からは自閉スペクトラム症(ASD)に関する発表をいたしました。

まずは、大阪大学大学院 連合小児発達学研究科 副研究科長・分子生物遺伝学研究領域 教授である片山泰一博士による基調講演がありました。小さな子供さんでもたった2分画面を見るだけで、客観的に見ている世界を数値化することができる「注視点検出装置・ゲイズファインダー」について、その開発経緯を通し、自閉スペクトラム症という障害・病態の捉え方、課題、その科学的解決方法などをなるべく分かりやすく概説していただきました。

そして、シンバイオシス井戸本より、この度、腸内フローラ移植をした7名のASDと診断されたお子様に対して行った、ゲイズファインダーの計測データのまとめと、それから得られる考察を報告いたしました。

『当研究会の症例からみる「自閉スペクトラム症」における腸内フローラ移植(FMT)の有用性について』

シンバイオシス研究所 井戸本敏希

ASDの人は、定型発達の人に比べ、人物の目の領域を見る時間が短い(人と目線が合いにくい)ことを示す研究があります。このゲイズファインダーでは、画面上に人物の写真と幾何学模様とを同時に左右に並べ、どのように画面を見ているかを測ります。

ASDと腸内細菌の研究はまだまだ始まったばかりですが、子供さんの行動や腸内フローラバランスの変化、そしてこのゲイズファインダーでの客観的な計測を通して、新たな発見があったことをお伝えさせていただきました。

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